繁忙期の出荷分値上げにいたった話
ニット服の修理や洋服の修理は秋冬が忙しく、夏は減ります。当店は最初7倍ぐらいの違いがありました。夏は本当に暇でした。そんな夏でも冬と同じように固定費がかかります。でもどうしたって、夏のニーズは増えない。と困っていました。
開業したての頃は、ただがむしゃらに頑張ってました。冬頑張って夏の分の売り上げをこなせばいいんじゃないか? と考えました。しかし、限界があります。調節をしないと、修理のピークは2ヶ月ぐらい。私は夜なべして休日も働いて頑張りましたが、すぐに限界が来てしまいました。バズってクレームが出てしまうこともありました。すると、更に忙しくなるという悪循環でした。
2013年秋から、秋冬の新規受付を休止することにしました。提携店や既存のお客様以外の受付をその時期だけお断りすることにしました。冬の売り上げは年々伸び続けていたため、とても勇気が要りました。でも、もう私の限界量を超えていました。できない約束をするほうが、不誠実だと思って、清水の舞台から飛び降りるような気持ちで始めました。
すると、秋冬は忙しいということが、知られるようになりました。結果、春夏に修理を出していただけることが増えました。クレームも劇的に減りました。お客様に迷惑をかけることが減り、安心しました。
私の経営上は助かることでした。
しかし、休止中も修理品は届きました。サイトを良く読んでくれたお客様はあきらめてくれました。でも読まない方もいました。そんな事を知ってか知らずか、送ってこられる方が少なからずいました。
届いた品物は、長納期で受けていました。
私はこれは、不公平ではないのか? と感じていました。結局送ったもの勝ちになってしまう。
そこで新たな、受付ルールを模索しました。
まず現状の状況をまとめると
・秋冬はもう手一杯
・春夏の閑散期対策のためにも、秋冬の繁忙期は表明したほうがいい
・春夏はお客様とじっくりコミュニケーションが取れるため、より満足してもらいやすい。私もお客様とのコミュニケーションが取れることが楽しい。
・サイトを良く読んでくれたお客様に損をさせたくない
・サイトを読まないお客様にも納得できるように
・年間の売り上げはこれ以上増やさない。それより作業時間を増やすことで、仕事を丁寧にする
・私も納得する作業をしたい。それにはゆとりある時間が必要
他業種を見たり、コンサルタントと相談したりして、考えました。
案1 受けるだけ受けて、自分のペースで仕事してお返ししたら?
→返却日がわからないとお客様に不安感では?
案2 値上げしたら?
→荷物の受け取りは宅配なので、どうしてもタイムラグが生じてしまう。
何月何日の受付から値上げをしたらいいのか。それに知らないで送った方に、今日から高いです。と言うことになるのは不本意では?
修理の仕事はお客様のお洋服と気持ちを預かる仕事だと思っています。特にネットを通じて会わないで仕事をすることになるので、安心感あるお店にすることが大事だと思っています。
それで、受付は続けつつも、出荷日によって値段を変える方法にしました。
それなら、知ってて送ることもできるし、知らないで送った方にも割増で急ぐか、普通の料金で春のお返しか選んでいただくことができます。
この方法がパーフェクトな方法とは限りません。
が今私が思いつく中での最善策です。
まず今年から始めさせていただきます。
よろしくお願いします。