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修理に興味を持った時

よく聞かれる質問に「どこでこの技術を覚えたんですか?」というのがあります。

ニット修理屋さんで働いて覚えました。

珍しい仕事ではありますが、日本で1件だけではありません。検索すれば10件ぐらい見つかります。
その中の1件で働いていました。

当時私は20代前半フリーターをしていました。色々考えて、自分が興味を持って働けて、自分の生きる力にできるだけ近い仕事を探していました。アルバイト雑誌を見ていると、修理の仕事がそれに近そうだと思いました。
力がいる仕事は無理なので服関係なら力がいらないし、裁縫は好きだし、と考えて応募したら働けることになった、というわけです。

実際に働いてみると、予想通りにいいところもあったし、悪いところもありました。まあ普通のことですが。

結局3年3か月働きました。そのほとんどが最終チェックでした。
出来上がった品物をチェックすると、どこに穴があったかわからない位綺麗で感動しました。チェックしようにも、どこにトラブルがあったかわからないから、チェックできない。と思ったほどです。少しは跡が残ることもあったんですが、最初はとても綺麗に直ることにびっくりしました。
そして、意外とクリエイティブ!

修理には作る楽しさ、生み出す楽しさ、があったんです。
修理すると逆に価値が上がる気がする。そうも思いました。
そうして、自分でもできるようになりたい。技術を覚えるというよりは、自分の生きる力になるような気がする、そんな気がして覚えたくなりました。
コラム2017818

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