防水手袋の繕い(我が家のお直し)
子供の手袋に穴が開いてしまったので、直しました。
スキー用の防水手袋の縫い目がほつれてしまいました。
買った時から、縫い目が少しきつかったんですよねー。
どうも縫い代が少ないようです。縫い代から先の織生地が、もう既に糸の状態なってしまっています。
これはちょっと難しいパターン。
直す際に大事な事が2点。
●防水をどう残すか?
●穴を塞ぐのに、既に縫う生地がない。
穴を塞ぐだけなら簡単です。でも、また同じように使えないと意味がない!
そこでこの2点を守りつつ直す方法を考えました。
防水がどうやって守られているのかを、手袋をよく見て調べました。
ミシンの縫い目があると、普通はそこから水が入ってきてしまいます。
では、なぜこの手袋は防水なのか?
外生地と内生地の間に、ビニールが入っていました。
画像ではわからないのですが、ほつれた穴の間からビニールを見つけました。
ははあ。このビニールに穴が開かなければ、防水は残りそうだな。
だとすると、表のほつれの縫い目はシビアに考えなくても大丈夫です。
これ以上悪さをしないように、穴を塞ぐことと、縫い目の補強をしておけばOKということにしました。
穴を塞ぐのに既に生地がボサボサになり、糸になってしまっているところは接着芯を使うことにしました。
せっかく穴が開いているので、生地の裏からナイロン生地の接着芯を貼って大きい面にしてあげます。
それからつくろってあげます。
その時も、元の縫い目より浅く縫いました。
ただでさえきつい縫い目です。今より深く縫い込んだら、もっと弱くなってしまいます。
縫い目に負担をかけない為に、あえて、浅く縫いました。
そうするとどうしても生地のボサボサが出てしまいます。
家庭用なのでそのままでもよいのですが、今回は少し染色しました。
生地用の染色剤をボサボサに塗り、アイロンをかけると水に濡れても落ちなくなります。
黒やグレーの染色は時々必要になるので、持っていたんです。
ちょんちょんと縫って、アイロンをかけると
少し目立たなくなりました。
今回見た目より、実用を重視しました。
だって、服は使ってナンボ。